ライトノベル「超」入門

「結局、ライトノベルは”手段”なんだよ。イラストも会話も。何のため?決まってるさ。読んでもらうためだよ。」(p11)

ライトノベルの入門書というと「この小説がお勧め」だとかそういう話を想像しがちだけど、この本はライトノベルという概念の入門書といった印象。もしくはライトノベル学入門書。

序文では「たまたまライトノベルを多く書いてきた一小説家が思いついたことをまとめた」というようなことが書かれていたが、古典の名作との比較からプロップやらビアズリーにまで話題がかすったりするような結構広範な話がまとめられている。

もちろんライトノベルという名称の由来からライトノベルの歴史、他の形態の小説との違いなども述べられている。

読者を惹きつけるための、ライトノベルという「手法」についての分析が興味深かったです。ありがとうございました。