陽気なギャングが地球を回す

「ロマンはどこだ」(p75)

陽気なギャングが地球を回す (祥伝社文庫)

陽気なギャングが地球を回す (祥伝社文庫)

嘘を見抜く名人、天才スリ、演説の達人、精確な体内時計を持つ女。この四人は百発百中の銀行強盗だった。しかし、いつものように銀行強盗を働いて逃走中に、せっかくの「売上」を同じく逃走中の現金輸送車襲撃犯に横取りされてしまう。 四人は奪還に動き出したのだが、襲撃犯の一人が死体で発見され、そして仲間の息子に不穏な影がせまる。


著者曰く「四人の銀行強盗が出てきて、わいわいがやがやと喋りながら、騒動に巻き込まれていく話」。イベントがどんどん起こって難しいことを考えずにサクサク読み進められる。それぞれキャラが立っている4人の銀行強盗の軽妙な掛け合いが楽しい。伏線の回収の仕方も綺麗で読んでいて気持ちがいい。ユーモアたっぷりの見事なエンターテインメントでした。ありがとうございました。