ジェネラル・ルージュの凱旋

ジェネラル・ルージュの凱旋 (ワンダーランドコミックス)

ジェネラル・ルージュの凱旋 (ワンダーランドコミックス)

バチスタ・スキャンダルに見舞われた東城大学医学部付属病院に、今度は収賄疑惑が持ち上がった。不定愁訴外科の万年講師・田口は、病院長の命を受けて調査に乗り出す。疑惑の男は「血まみれ将軍」(ジェネラル・ルージュ)の異名を持つ旧友、速水・救急救命センター部長。その男、神か悪魔か。真相とともに明かされる、医療の根幹に関わる大問題とは・・・・・・。(帯より引用)

本屋をふらついていたら発見。「漫画化されてたのか。それにしてもこの表紙はどっかでみたことある絵柄だなー。」と思ったら高遠るい先生ですか。よくもまぁそんな組み合わせを思いついたもんだ。大正解ですよ。

原作シリーズは未読だけど全然楽しめた。カテゴリは推理物なんだろうけど、謎解きを楽しむのではなくてキャラ同士の掛け合いを楽しむ作品という印象。シリーズのWikiを見ると、異名を持つ人間がゴロゴロ居て人物紹介を読んでるだけで楽しい。実際、本作も登場人物が皆キャラが立ってる。中でもジェネラル・ルージュこと速水が出色。椅子にふんぞり返る姿も血の匂いをさせながら審議会室に入ってくる姿も鬼気迫る表情で患者を救う姿も全部格好いい。高遠るいはいい仕事してるなぁ。

現行の医療に対する問題提起も結構メインで出てくるんだけど、それが説教臭くなくエンターテイメントに上手く落とし込められてるのが面白かった。

あと、シンシアのキャラがちょい役として出てくるのがファンとして嬉しかった。