革命戦争回顧録

「あなたがたは、獄中にあって一言も吐かずに厳しい拷問に耐えられる幹部を育成できましょうが、機関銃だらけの巣窟を破壊できる幹部を育てることはできますまい。」(p262)

革命戦争回顧録 (中公文庫)

革命戦争回顧録 (中公文庫)

えーと、時代やら本人やらの背景が分からないので結構戸惑いました。本人の生い立ちとかどういう思いを抱えてキューバに入ったかとかそういうことがあんまり書かれていない。さらに当時のキューバ情勢も知っているのが大前提みたいな感じなのが無知な身には厳しい。まぁ、ゲバラ回顧録だから当然と言えば当然なんですが。

読んだ感想としては、ゲバラ先生が正直怖い。チェ・ゲバラのイメージが結構変わった。もっと政治的な人かと思ってたら、バリバリの武闘派じゃないですか。銃を何丁敵から奪ったとか戦闘があるたびに当たり前のように書かれているあたりがいかにもゲリラといった雰囲気があった。